こんにちは!あみです🌷
前回に引き続き、
行動に応じた手立てについて
お伝えしていきます。
繰り返しになるかもしれませんが、
アセスメント(実態把握)、
支援や指導の計画があっての手立てになります。
アセスメントや指導計画について
知りたい方は、
前の記事をお読みください☺️
さて今回は、
「気持ちのコントロールが苦手な子」への支援です。
自分が思った通りにいかないと、
教室を飛び出したり、
ものや人に当たったりする
という行動をとる子、思い当たるでしょうか?
今回も、
✅なぜ手立てが必要なのか?
✅具体的な手立て
✅すぐに取り組めること
の3点でお伝えしていきます。
まず、
✅なぜ手立てが必要なのか?
「自分の心の問題だから、どうしようもない」
「切り替えられるようになるまで待つしかない」
と思う方も多いのではないでしょうか。
気持ちのコントロールが苦手な子は、
なんらかのこだわりを持っていると考えられます。
譲れないルールのようなものです。
それは、周りの人には理解できないくらい些細なことかもしれません。
そのこだわりと、
集団のルールや「普通」と言われることのギャップに
苦しんでいる状態が「かんしゃく」です。
自分の気持ちのモヤモヤを
どこにどうぶつけたら良いのか
わからないのです。
このままの状態が続くと、
「自分はこの場に必要とされていない」
「いつも悪い結果になるから、学校に行きたくない」
といった気持ちを引き起こします。
だから、
かんしゃくを減らす手立てを考える必要があります。
では、どうやって?
✅具体的な手立て を見ていきましょう。
①【気持ちを言語化する】
気持ちのコントロールが苦手な原因として、
自分が今何にイライラしているのか、
どんな気持ちでいるのかがわからないこと
が挙げられます。
そこに対して先生ができることは、
「全部受け止めて言葉にすること」です。
もちろん、話ができる状態でない時は
クールダウンの時間をとった後に話をします。
・体育の時間に、チームが負けたことにイライラしているんだね。
・図工で自分が想像していたように作れなくて悔しいんだね。
・ドッヂボールをしていて、線を出たつもりがないのに
みんなに出たと言われて責められた感じがしたんだね。
本人から「そうなんだよ」というイエスの返事が
返ってきたら、
落ち着いた証拠です。
例え、本人の話に理不尽があったとしても、
「あなたはそう思ったんだね」と
言ってもらえるだけで、気持ちが落ち着きます。
フラットに話ができるようになったところで、
「先生は、こう思う」を入れると話が入りやすいでしょう。
②【気持ちを伝える方法を可視化する】
一度気持ちが爆発してしまうと、
手がつけられない子がいます。
自分の気持ちを落ち着かせる方法を
本人といっしょに考えておきます。
・静かな場所に行く
・気分転換をする(本を読む、パズルをするなど)
・他の場所で話を聞いてもらう
いわゆるクールダウンです。
また、
困った時やわからない時に
「わかりません」
「手伝ってほしい」などの気持ちを伝える力も必要です。
ただ、言語化が難しい子にとっては、
その他30人のクラスの子の前で
先生に言葉で伝えるのは至難の業。
「可視化」をしておくことが支援の一つです。
下の資料のように表にして指差すようにしたり、
意志カードにして先生に渡すようにしたりすることで、
パッとすぐに思いを伝えることができます。
③【気持ちが溢れてきた時の行動を習慣化する】
私たち担任は、
ずっとその子についていることはできません。
気持ちのコントロールは、
最終的に自力でできるようになる必要があります。
初めに本人と相談して決めた方法で、
1週間を目安にフィードバックをします。
うまく行ったこと、そうでなかったこと、
慣れてきたら自分の力でできそうなことを
振り返ります。
気持ちの言語化は時間がかかりますが、
子どもは先生の言葉から学び、
徐々に言葉にできるようになります。
伝える方法は、決めた方法を徹底することで
身につきます。
家庭との連携が取れるのであれば、
保護者と先生が同じように
取り組むことで効果はぐんと上がります☺️
ここまで、具体的な手立てをお伝えしました。
最後に、
✅すぐに取り組めること です。
気持ちのコントロールが苦手な子は必ずいます。
問題行動をやめさせなくては!から、
この子はどんなことにイライラしている?と
自分の考え方を変えるトレーニングをしてみてください。
まずは1週間、やってみます。
クールダウンの方法はその子によって違いますが、
若手の先生は、
学校組織としてのここまではOKというラインを
先輩の先生に確認しておきましょう。
担任と本人がせっかく話して決めた方法が、
後からやっぱりダメだったとなっては
元も子もないです。
人の少ない教育現場だからこそ、
支援の方法も一人ではなく
チームで相談していきたいですね🙌
今回はここまでです。
最後まで読んでくださって、
ありがとうございました🧡