気になる子の支援ロードマップ④~気持ちのコントロール苦手な子~



こんにちは!あみです🌷



前回に引き続き、

行動に応じた手立てについて

お伝えしていきます。



繰り返しになるかもしれませんが、

アセスメント(実態把握)、

支援や指導の計画があっての手立てになります。



アセスメントや指導計画について

知りたい方は、

前の記事をお読みください☺️




さて今回は、

「気持ちのコントロールが苦手な子」への支援です。



自分が思った通りにいかないと、



教室を飛び出したり、

ものや人に当たったりする



という行動をとる子、思い当たるでしょうか?




今回も、



✅なぜ手立てが必要なのか?

✅具体的な手立て

✅すぐに取り組めること



の3点でお伝えしていきます。




まず、

✅なぜ手立てが必要なのか?



「自分の心の問題だから、どうしようもない」

「切り替えられるようになるまで待つしかない」



と思う方も多いのではないでしょうか。




気持ちのコントロールが苦手な子は、

なんらかのこだわりを持っていると考えられます。



譲れないルールのようなものです。

それは、周りの人には理解できないくらい些細なことかもしれません。



そのこだわりと、

集団のルールや「普通」と言われることのギャップに

苦しんでいる状態が「かんしゃく」です。



自分の気持ちのモヤモヤを

どこにどうぶつけたら良いのか

わからないのです。



このままの状態が続くと、



「自分はこの場に必要とされていない」

「いつも悪い結果になるから、学校に行きたくない」


といった気持ちを引き起こします。



だから、

かんしゃくを減らす手立てを考える必要があります。




では、どうやって?

✅具体的な手立て を見ていきましょう。



①【気持ちを言語化する】



気持ちのコントロールが苦手な原因として、


自分が今何にイライラしているのか、

どんな気持ちでいるのかがわからないこと


が挙げられます。




そこに対して先生ができることは、

「全部受け止めて言葉にすること」です。



もちろん、話ができる状態でない時は

クールダウンの時間をとった後に話をします。



・体育の時間に、チームが負けたことにイライラしているんだね。

・図工で自分が想像していたように作れなくて悔しいんだね。

・ドッヂボールをしていて、線を出たつもりがないのに

みんなに出たと言われて責められた感じがしたんだね。



本人から「そうなんだよ」というイエスの返事が

返ってきたら、

落ち着いた証拠です。



例え、本人の話に理不尽があったとしても、

「あなたはそう思ったんだね」と

言ってもらえるだけで、気持ちが落ち着きます。



フラットに話ができるようになったところで、

「先生は、こう思う」を入れると話が入りやすいでしょう。




②【気持ちを伝える方法を可視化する】



一度気持ちが爆発してしまうと、

手がつけられない子がいます。



自分の気持ちを落ち着かせる方法を

本人といっしょに考えておきます。



・静かな場所に行く

・気分転換をする(本を読む、パズルをするなど)

・他の場所で話を聞いてもらう



いわゆるクールダウンです。



また、

困った時やわからない時に



「わかりません」

「手伝ってほしい」などの気持ちを伝える力も必要です。



ただ、言語化が難しい子にとっては、

その他30人のクラスの子の前で

先生に言葉で伝えるのは至難の業。



「可視化」をしておくことが支援の一つです。



下の資料のように表にして指差すようにしたり、

意志カードにして先生に渡すようにしたりすることで、

パッとすぐに思いを伝えることができます。




③【気持ちが溢れてきた時の行動を習慣化する】



私たち担任は、

ずっとその子についていることはできません。



気持ちのコントロールは、

最終的に自力でできるようになる必要があります。



初めに本人と相談して決めた方法で、

1週間を目安にフィードバックをします。



うまく行ったこと、そうでなかったこと、

慣れてきたら自分の力でできそうなことを

振り返ります。



気持ちの言語化は時間がかかりますが、

子どもは先生の言葉から学び、

徐々に言葉にできるようになります。



伝える方法は、決めた方法を徹底することで

身につきます。



家庭との連携が取れるのであれば、

保護者と先生が同じように

取り組むことで効果はぐんと上がります☺️




ここまで、具体的な手立てをお伝えしました。



最後に、

✅すぐに取り組めること です。



気持ちのコントロールが苦手な子は必ずいます。



問題行動をやめさせなくては!から、

この子はどんなことにイライラしている?と

自分の考え方を変えるトレーニングをしてみてください。



まずは1週間、やってみます。



クールダウンの方法はその子によって違いますが、

若手の先生は、

学校組織としてのここまではOKというラインを

先輩の先生に確認しておきましょう。



担任と本人がせっかく話して決めた方法が、

後からやっぱりダメだったとなっては

元も子もないです。



人の少ない教育現場だからこそ、

支援の方法も一人ではなく

チームで相談していきたいですね🙌




今回はここまでです。




最後まで読んでくださって、

ありがとうございました🧡

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