気になる子の支援ロードマップ⑥~周りの子の理解~


こんにちは!あみです🌷



これまで、

気になる子本人へのアプローチ方法を

見てきました。



今回は、

「周りの子の理解」ということで

少し視点が変わります。



この記事を書こうと思ったのは、

私の過去の経験から。



担任3年目、

1年生の担任をしていました。

クラスにいた一人の男の子。



保育園からの引き継ぎは、



・新しい環境に馴染むまで時間がかかる

・音に敏感

・基本保育者がマンツー




実際に入学してきてからの様子は、



・自分が思ったようにできないと

机を倒したり物を投げたり叫び声を上げる。


・友達が嫌がっているのに気づかずしつこく話しかける。


・遠足や縦割り活動、避難訓練など

普段と違う活動になると固まって動けない。




1年生ということから、

小学生としての基礎を揃えていく指導が多かったので、

相当苦しかったのだと思います。



担任の私は、

その子がいつ暴れ出すのか

ヒヤヒヤしながら授業をする毎日。



その子がかんしゃくを起こさないように、

原因を突き詰めて、片っ端から潰していきました。



・その子が見通しをもちやすいように、

授業の前に今日やることを話す。


・イライラしているなと気づいたら

他の子に指示出してすぐに話を聞きにいく。


・席替えをする時には、

なるべく刺激にならない子を隣にする。




そんなある時、

その子の隣の席の女の子が、

「先生、わたしは〇〇さんのとなり、いやです。」

と言いました。



いつも怒っていて怖いから。

一緒に勉強、できないから。



雷に打たれたようでした。



周りの子にとっては、

その子は「関わり方がわからない子」。

受け止められなかったのです😢




この日から、

「気になる子の周りにいる子の理解」

について考えるようになりました。




ここからは、

わたしなりに考えた「周りの子の理解」

についてお伝えします。




まず、

「誰にでも得意不得意があるのを

クラスの子と共有すること」。



気になる子でなくても、

人には得意なこと(よさ)もあるし、

苦手なこと(課題)もある。



先生だって

絵を描いたりバスケしたりするのは得意だけど

実は早起きや音楽は苦手なんだよね。

と自己開示もしながら。




次に、

「気になる子の良さや苦手なことを

できる範囲で共有すること」



本人とお家の人に相談してから、

気になる子が苦手な場面と、

その子のよさを周りの子と共有しました。



「はじめてのことがとっても不安なんだ。

だから、怒っているんじゃなくて、

不安とがんばって戦っているんだと思う。」



「ゲームにとっても詳しいよね!

先生もよく聞いてるんだ~!」



聞いている子どもたちは、



「そうか、ぼくたちにおこっているんじゃなくて、

がんばってるしょうこなんだね。」



「たしかに!すごいつよいんだよなあ」



と反応してくれました。




最後に話したのは、

「どんなふうに関わってほしいか」



今まで、自分が担任としてなんとかしなければ。

という固定観念にとらわれていましたが、



周りの子どもたちに、



・叫んでいたり、苦しそうな時は、そっと見守る。

・「頑張っているんだね、大丈夫だよ」と声をかける。

・その子の良い変化を一緒に喜ぶ。



など、子どもたちにできる範囲での関わり方を

話しました。



そして、

担任である自分がこの関わり方のモデルとなるよう

行動していったのです。



その結果、

その子に上手に関わる子が増え、

本人もクラスの友達が大好きになっていきました。



周りの子の理解の仕方は、

これが絶対うまくいく。という方法はありません。



高学年になればなるほど、

自分と人の違いに敏感になり、

どうしても受け入れられないという子もいます。



たとえ伝わらない子がいたとしても、

これからの社会をつくっていく子どもたちに

関わる大人として、



いろいろな人がいること、

その人自身を受け入れることを



伝え続けていきたいと思います。




今回はここまでです。

最後まで読んでくださり、

ありがとうございました✨🥰

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