こんにちは!あみです
前回は、
クラスの気になる子の
支援や指導の計画についてお伝えしました。
子どもの実態を理解し、
目標というゴールと手立てという道筋を作る。
その基盤を築いたあなたが
次に取り組むのが、「手立て」です。
今回は、
「気になったら待てない子」への支援の手立て
についてみていきましょう。
話を聞く場面で突然話出したり、
友達の喧嘩に首を突っ込んだり。
そんな子はクラスにいませんか?
私が過去に担任した子の中には、
電気のスイッチを衝動的に押したり、
触らないでと言ったものを片っ端から手に持ったりする子
がいました。
「衝動性」によるもので、
本人の無意識なのか、意識なのか
わからないものも多いです。
そんな、
「気になったら待てない子」について
なぜ手立てが必要なのか
具体的な支援の手立て
明日すぐにできること
の3点でお伝えしていきます。
まず、
なぜ手立てが必要なのか?
上記のような子は、
「よく叱られる子」です。
「いい加減にして!」
「さっき約束したばかりでしょう!」
「何度言ったら分かるの?!」
といった言葉をかけられることが多いと思います。
人の脳は、叱責を受けることで
その人に「認めてもらえない」と認識するんですね。
認めてもらえないと、
「自分はできない人間だ」「もう頑張っても無駄だ」と
自信を失ったり、意欲が下がったりします。
人を信頼できなくなることから、
反発も増えます。
すると、
大人はさらにイライラし、問題行動が繰り返され…
「負のループ」に陥るわけです
だから、
今すぐに手立てをうつ必要があります。
では、
具体的な支援の手立てとは?
「叱らない」策を練ります。
おそらく、
この状態の先生は、
その子の「問題行動」に着目しているのではないでしょうか?
人間の脳には、
「危険を察知して避ける」という本能があるので、
問題行動に目がいくのは自然なことなのですが、
その着目の視点を
「良い行動」に変えてみます。
簡単ではありません。が、できないことでもないです。
「良い行動」を見つけた時点で
すぐに認める。
「問題行動」は、
叱るのではなく「それはやめてほしい。」と止める。
もし、声かけでやめなかったとしても、
「やめてほしい」と伝えることに意味があるのだと思います。
問題行動を「見過ごしている」と感じる子どもも
中にはいるかもしれません。
だからこそ、
クラスの他の子どもたちにも、
「注意する」のではなく「止める」ことを指導します。
気になるところの方が目につきやすいこと、
良さを見つける方が難しいということ。
みんなは、どっちの人になりたい?と聞くと、
子どもたちからは
「良さを見つけられる人になりたい」
といった答えが返ってきました。
先生が見ていないところで、
その子の良い行動を見つけてくる子も出てきたら、
より叱る回数は減り、認める回数が増えることでしょう
そうなったら、支援は大成功です!
そんな効果的な支援を目指して、
明日からできることは…
「叱る」から「止める」を宣言することです。
クラスの朝の会でもよし、
授業のはじめ2分でもよし。
「言葉にすること」で行動は変わります。
そしてもう一つ。
その日の「振り返り」をすることです。
支援を要する子と、帰りの会前3分で良いので、
「今日の良かったところ」を振り返ります。
自分で良かったと思うところ、
先生がここ良かったね!と思ったところ。
その場でのフィードバックが望ましいですが、
言えずに過ぎてしまったことも本人に伝えることができます。
メモに残していくと、成長過程が視覚化するので、
時間割に◎やシールなども有効です
自分にできそうなことから始めましょう。
「行動に移すこと」が「成長への第一歩」です
今回はここまで。
次回は
「気持ちのコントロールができない子」
への支援についてを予定しています